第3章 /全11章
起こりやすさを数で表す
起こりやすさを、数で表す。
いちばん小さい数と、いちばん大きい数は?
確率の物差し
あることがらの起こりやすさを表す数を、そのことがらの確率という。さいころを1回投げるときの、いろいろなことがらを、物差しの上に置いてみよう。
- さいころを1回投げる。7の目は、決して出ない。確率は 0。
- 6以下の目は、必ず出る。確率は 1。
- 1の目は、6通りのうちの1通り。確率は 1/6。偶数の目は 1/2。どの確率も 0 と 1 の間にある。
予想6以下の目が出る確率は?
発見決して起こらないことの確率は 0、必ず起こることの確率は 1。どんなことがらの確率も、0 以上 1 以下になる。
なぜ 0 から 1 の間?
相対度数は「起こった回数 ÷ 全体の回数」。起こった回数は、0回より少なくならないし、全体の回数より多くならない。だから相対度数は 0 以上 1 以下。確率も同じ範囲になる。
- 確率が 1 に近いほど、起こりやすい。
- 確率が 0 に近いほど、起こりにくい。
- 確率が 0 でなければ、起こりにくくても、起こることはある。確率が 1 でなければ、起こりやすくても、起こらないことはある。
予想「明日の降水確率は90%」の予報で、次の日に雨が降らなかった。この予報は、まちがいだった?
降水確率90%で降らなかったら、「予報はずれた!」って言いたくなるけど……1回だけでは決められないんだね。
どう考えた?
確率 0.99 のことが起こらなかった。「確率はまちがいだった」と言える? 自分の考えを書こう。
説明の例を見る
1回起こらなかっただけでは言えない。確率 0.99 は、同じことを100回くり返したら、1回くらいは起こらないことがある、という意味。たくさんくり返して、起こらない割合が0.01よりずっと大きかったら、確率を見直すべきかもしれない。
数学ではどう考える?
n 回の試行で、あることがらが a 回起こったとすると、0≦a≦n だから、相対度数 a÷n は 0≦a÷n≦1 を満たす。確率を多数回の試行の相対度数の近づく値と考えると、確率 p も 0≦p≦1 を満たす。
決して起こらないことがらの確率は 0、必ず起こることがらの確率は 1。逆に、起こりうる場合が有限で同様に確からしいときは、確率 0 なら決して起こらず、確率 1 なら必ず起こる。中学で扱うのは、このように起こりうる場合が限られている場面。
この章で、できるようになったこと
- 確率が 0 から 1 までの数になる理由を説明できる
- 確率の大きさで、どちらが起こりやすいかを比べられる
- 確率 0.9 のことが起こらなくても、確率がまちがいとは限らないと説明できる