最終章

さっきと同じ式なのに

はじめに見た、あの式。

16×6=1

もう一度、1つずつ見てみよう。

さいころを投げて、1の目が出た割合さいころを1000回投げたときの、1の目が出た回数の割合(相対度数)の変わり方を表す折れ線。横軸は投げた回数、縦軸は相対度数。1101001000投げた回数00.51相対度数1/6(約0.17)10回:0.00100回:0.231000回:0.17
  1. 10回投げた。1の目は0回。割合は 0.00。
  2. 100回まで投げた。1の目は23回。割合は 0.23。
  3. 1000回まで投げた。1の目は171回。割合は 0.17。ゆれがおさまってきた。
  4. 点線は 1/6(約0.17)。割合は、この値の近くに集まっていく。

予想1000回まで投げると、割合はどうなりそう?

横軸の目盛りは 1・10・100・1000。回数が10倍になるごとに同じ幅で進む。
  1. 1回では1回ごとの結果は、予言できない。6回投げて1の目が1回も出ないことは、3回に1回くらいある。
  2. くり返すと何百回、何千回とくり返すと、1の目の出る割合は 1/6 に近づいていく(多数回の試行による確率)。
  3. 数えるとどの目も同じくらい出やすいから、6通りのうちの1通りで 1/6(場合の数による確率)。2つの見方は、同じ値を指す。
  4. だから1/6×6=1 は「6回ずつを何度もくり返すと、ならして1回くらい」という意味。6回で必ず1回、という約束ではない。

さっきと同じ式なのに、もう違って見える。

確率は、1回の約束ではない。くり返したときの割合を予想する数。

確率がわかっても、次の1回は当てられない。でも、たくさんくり返したときのことは、かなりよく予想できる。それが確率の力だよ。

どう考えた?

「確率 1/6」の意味を、6回投げて1の目が出なかった友だちに説明してみよう。

説明の例を見る

1/6 は「6回で必ず1回」という約束ではないよ。6回投げても1回も出ないことは、3回に1回くらいある。でも何百回、何千回と投げると、1の目の出た割合は 1/6 に近づく。確率は、たくさんくり返したときの割合を表す数なんだ。